対象 :高校生
内容 :古文全般
難易度:★☆☆
こんにちは!5分で古文です。
今回は誰しもが必ず苦戦する、古文の勉強法について解説するよ。
なんとなくで古文の勉強をやっちゃっているそこの君!
この記事を読んで効率よく勉強できるようになろう!
やりがちな勉強パターン
ユウト君、古文の勉強は順調かな?
いやぁ、実はあんまり…。
とりあえず授業で習ったことをひたすら復習して、テスト前には試験範囲を頭から順番に解いてます。
しっかり勉強していて偉いね!
でも、なかなか成績が上がらなくて…。
そもそも量が多くて、何をどれくらい勉強すればいいのかすらわからないです。
全然覚えられないし…。
しっかり勉強できている時点で十分凄いけど、
もしかしたらもっと効率のいい勉強方法があるかもね?
そうなんですか!?教えて欲しいです!
もちろん!今から解説していくよ♪
古文の勉強法で悩んでいる人は必見だよ!
賢い勉強方法はたったの3ステップ
5分で古文がおすすめする古文の勉強法はたったの3ステップ!
①全体像を知る
②配分を決める
③やり方を仕組み化する
これだけ!実際に勉強するのは③やり方を仕組み化するだけで、①と②はこの記事を読めばもう終わり!
つまりこの記事を読むだけで効率のいい古文の勉強法を身に付けることができるよ!
難しそう…なんて思うことなし!早速やって見よう!
①全体像を知る
古文勉強と聞くと、数々の聞き慣れない単語や人名・地名だったり、動詞、助動詞、助詞、形容詞…といったこれまた慣れない文法の知識だったり、教科書で読む長い意味不明の文章だったり、何を言っているかさっぱりな和歌に、長ったらしい敬語に…と、いろいろな難しいことが思い浮かびますよね。
でも、古文勉強のポイントは大きく分けると3つしかないんです。
まずは頭の中のごちゃごちゃした古文イメージをすっきり3つにまとめましょう!
そうすればおのずと自分が本当に必要な勉強が何かわかってきますよ♪
①単語
②文法
③文化知識
この3ポイントがそれぞれしっかりできていないと、古文の問題をすらすら解けるようにはなりません。
逆に言えば、この3ポイントをマスターするだけで古文勉強はOKってこと!
複雑で覚えなきゃいけないことがたくさんありそうな古文だけど、超シンプルにまとめるとたったの3つ!詳しく説明していくよ!
1.単語
単語は文章を読むうえで最も大事なもの。
例えば下の文章を読んでみよう。
野山にまじりて竹をとりつつ、よろづのことに使ひけり。
「竹取物語」
この文章では
「野山」「まじりて」「よろづのこと」「使ひけり」
このあたりの言葉の意味をしっかり分かっていないと、文章の意味がよくわかりません。
つまり、大前提である文章を読むためには単語力が必要なんだね!
2.文法
文法とは、言葉の種類や使い方のこと。古文勉強で一番重い分野がここになります。
単語は言葉の意味を覚えるだけですが、文法ではその単語の使い方を学ぶことになります。
もちろん単語と同じく文章の意味を理解するために必須の知識となりますが、文法の大事さはそれだけではありません。
古文の文法は試験や入試でとっっってもよく出題されます。
古文で点数を取りたければ、ここを最優先に攻略するのが一番賢い勉強法だと言えるでしょう。
たとえば先ほどの文章では、このような問題がよく出題されます。
野山にまじりて竹をとりつつ、よろづのことに使ひけり。
問1.下線部の①活用の種類 ②活用形 を答えなさい。
問2.「使ひけり」の現代語訳をしなさい。
このような問題に対応するために必要不可欠なのが文法の知識なのです!
3.文化知識
一番おろそかにされがちなのが文化知識。これは文章を理解するために必要なものです。
「理解」とは現代語訳ができる、文章の意味がわかる、ということだけではありません。
どうしてそのような行動をするのか、当時の人たちの価値観や習慣を踏まえて読むことができて初めて「理解」になるのです。
では先ほどの文章では、どのような文化知識が必要になるでしょうか?直前の文章から引用します。
今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。
「竹取物語」
野山にまじりて竹をとりつつ、よろづのことに使ひけり。
直訳するとこうです。
昔々、竹取の翁という人がいた。野山で竹を取り、いろいろなことに使っていた。
へえ…。 と、なりませんか?
これだけでは内容が薄いですよね。竹取の翁という人の人物像が全く浮かび上がってきません。
そもそも、「竹をいろいろなことに使う」とは、いったいどういうことでしょうか?
では早速、文化知識を踏まえながら読んでみましょう。
ここで登場する文化は 当時の人々の暮らし方 です。
当時の人々の暮らし方という文化を意識して読んでみると、以下のようなことが推測できそうです。
・竹取の翁と呼ばれている、日頃から竹を取って生活しているおじいちゃん
・竹を取って、その竹でいろいろなものを作り、売ることで生活している
・作っているものは、竹のかご などの小物
・そこまで裕福な暮らしではない
・おじいちゃんだけど毎日山に登っているので元気そう
「昔々、竹取の翁という人が野山で竹を取って、いろいろなことに使っていた。」と読むよりも、
「昔々、竹取の翁と呼ばれているおじいちゃんが、毎日野山に登って竹を取り、その竹でかごなどの小物を作って売って生計を立てていた。」と読むほうがより文章を「理解」できていますよね!
このように、文章の解像度を上げ、より深く理解するために必要なのが文化知識なのです!
冒頭でのごちゃごちゃした古文イメージはすっきりしたかな?
動詞、助動詞、助詞、敬語はまとめて文法に、和歌や地名や人名、時刻や方角などはまとめて文化知識に分類されるよ!
「ぜんぶわからない!!なにをどこから勉強すればいいのかわからない!!」とパニックになる前に、自分がわかっていない、できていないのが単語なのか、文法なのか、文化知識なのかを見定めよう。
3つのうちどれか見定めることができたら、次はその勉強をいつどれくらいやるのかが重要になって来るね。それを次で解説するよ!
②配分を決める
ここまで、古文勉強の全体像を3つのポイントに分けて見てきましたね。
全体像を把握することができたら、あとは3つのポイントを効率よく勉強していくだけ!
古文勉強のポイントが3つということはわかったけど、具体的に何をどれくらい勉強すればいいのかな…?
そんな悩みを持っている君こそ、勉強の優先順位を決めて、時間配分を考えよう!
古文勉強のポイントは①単語 ②文法 ③文化知識 の3つだったね。
この3つの優先順位をつけてみよう。
その時の自分の習得度によって変動するけど、基本的に優先度はこんな感じ!
圧倒的1位は文法!
内容が多く、暗記力・理解力・応用力が必要な分野なので、一番時間を割きたいところ。
2位は単語。覚えた数がそのまま自分の武器になるので、こちらも頑張りたい。
まとまった時間をとるのではなく、スキマ時間を積み重ねて40%を目指そう!
3位は文化知識。量も少なく一度覚えればOKなので比率は低め。
こちらも授業の都度勉強や試験前のちょこっと勉強で補いたいね。
例えば単語がまじでわからない、覚えられていない人は単語の優先度をあげたり、動詞ってなんですか…?というレベルで文法が出来てない人は文法の優先度をあげたりして調整してね。
基本的には上の円グラフの比率で勉強すれば、バランスよく身について古文レベルが上がっていくぞ!
③やり方を仕組み化する
3つのポイントを知って優先度もつけたら、あとは勉強するだけ!
ここで大事なのは、「ブレない軸」を作ること。
せっかく勉強の配分を決めたのにやり方がブレブレだと、効果は半減しちゃう。
安定して勉強が進んで確実に内容が身に付く「仕組み」を作っちゃおう!
仕組みの作り方は簡単だよ。紹介するね!
大事なのは③!
例えば期末テストだったり、入試だったり…。
勉強するときって何かしらのゴールがあるよね。
そのゴールから逆算した日数を算出して、問題集の範囲のページ数×周回数を日数内で終わらせるには1日何ページやればいいのかを計算するよ。
詳しい方法はまた別記事で紹介する予定!
①は今すぐ実行できるね!
問題集は何でもいいんだけど、おすすめの問題集や問題集の選び方についてもまた別記事で書くので、そちらを参考にしてね。
解説がしっかりしているもの、練習問題や力試し問題があるものを選ぶと自分で勉強しやすいよ!
②は基本3周がおすすめ!
1周目はわからなくて、できなくて当然。今の自分の力を把握するためのステップ。解説をしっかり読んで、足りない知識を補おう。
2周目はアウトプット。1周目で補った知識を実践してみるステップ。ここではできるだけ全問正解を目指そう!
3周目は完璧にするステップ。深く考え込まなくてもすらすら全問正解できるようになればOKだよ!
苦手な分野、難易度が高い問題集や赤本や模試の過去問などは3周で完璧にならないこともあるので、4周5周と増やしてみるのもおススメ!
大事なのは何周したかよりも完璧にすらすら満点をとれるようになったかどうか。人によって必要な周回数は違うから、自分にとっての最適な数を探ってみてね!
④は当然だけど一番難しい。計画倒れせずただ淡々とやる。
簡単そうに見えてここが一番の挫折ポイント。
無理な計画は立てずに息をするように無心でペンを進めよう!
当たり前にできるようになればもう最強!
大事なのは「自分の王道パターン」
勉強にはみんなが欲しがる
・時短
・楽
・近道
・裏技
なんてものは、残念ながらありません。
地道に、コツコツとやれたものが勝つ世界です。
ただがむしゃらに勉強し続けるのは至難の業。いつか心が折れちゃいます。
だから、毎回毎回「よし、やるぞ!」と気合を入れなくても済むように、必要なポイントをしっかり狙い定めて、無駄をそぎ落としたシステム化、仕組み化してしまうのが一番いいのです。
この仕組みを作って自分のものにするまでが大変ですが、ここさえ乗り越えればもう大丈夫。
あとは勝手に成績がついてきます。
こうやってやれば大丈夫、絶対うまく行く!という「自分だけの王道パターン」を確立させて、賢く古文を勉強していこう!
まとめ(早く知りたい人はここに飛んでね)
お疲れさまでした!今日のまとめだよ。
今日のコラムはここまで!
また次回も読みに来てね!